【Global Entry⑦】TSA pre check vs CLEAR （CLEARは必要か？）

2019.01.28
Global Entry (グローバルエントリー）

Global Entryを手に入れると、ほとんどの米国航空会社でTSA Pre checkサービスを利用できます。

このTSA Pre check専用レーンを使える他、身体検査等を簡易にすませることができます。靴やベルトを脱いだり、パソコンを出す必要がありません。

さらに、X線検査の代わりに、金属探知ゲートを通ることができます。このX線検査機が及ぼす健康被害に関しては、まだ明確になっておらず、WHOなどの各機関の間で現在も議論が行われています。皮膚がんなどのリスク等を考えると、Global Entry（TSA Pre）を最優先で取得されることをおすすめします。
　＊Global Entryが未申請の方はこちら

なお、このTSA Preは身体検査等を簡略化することができますが、「セキュリティーレーンの待ち時間を短縮する」という点だけに焦点を絞るなら、TSA Pre以外に「CLEAR」という民間サービスがあります。

【CLEAR】

このCLEARですが、TSA pre checkと異なり、お金を出せば誰でも登録できます。但し、CLEARが導入されている空港が少なく、コストパフォーマンスも悪い状態です。よって、まだアメリカ内で浸透しておらず、私自身も現時点では利用しておりません。

ちなみに、TSA Pre checkとCLEARは併用して使用することができるので、セキュリティーゲートの待ち時間を更に短縮したい方にとっては、CLEARの利用価値があるかもしれません。

1. CLEAR（クリア）とは
2. CLEAR利用可能空港
3. 登録費用
4. 登録方法
5. 注意点

CLEAR（クリア）とは

「アメリカ空港のセキュレティーレーンを5分以内に通過できる」をコンセプトに、ニューヨークに本社を置く民間会社が運営しているサービス。
専用機で指紋や網膜チェックすることで個人を特定。それにより、ID検査を短縮でき、国内移動等であれば身分証明を提示しなくても、セキュリティーチェックに進むことができる。　　
　対象空港に、CLEAR専用レーンが設けられている。このCLEAR専用レーンに人が並んでいることを、私は今まで見たことはありません。

　【専用機】

CLEAR利用可能空港

2019年１月時点では、以下の場所しかCLEARサービスを利用できません。

Atlanta: ATL, SunTrust Park
Austin: AUS
Baltimore: BWI
Dallas: DFW, DAL
Denver: DEN, Coors Field
Detroit: DTW, Comerica Park
Houston: IAH, HOU
Las Vegas: LAS
Los Angeles: LAX, Banc of California Stadium
Miami: MIA, Marlins Park, AmericanAirlines Arena
Minneapolis: MSP
New York: HPN, LGA, JFK, Grand Central, Yankee Stadium, Citi Field
Orlando: MCO
Phoenix: PHX
Salt Lake City: SLC
San Antonio: SAT
San Francisco Bay Area: SFO, AT&T Park, Oakland-Alameda County Coliseum
San Jose: SJC, Avaya Stadium
Seattle: SEA, Safeco Field, CenturyLink Field
Washington, D.C.: IAD, DCA

ここで注目したいのが、空港だけではなく、ヤンキー・スタジアム等の一部のスタジアムで利用できる点です。スタジアムに行かれる方はCLEARの利用機会が増えるかもしれません。

登録費用

　登録費用はかなり高いです。通常登録すると、年間149ドルの会員費がかかります。5年で100ドルのGlobal Entryと比べると、約7倍程度高いことになります。しかも、CLEARの会員費を無料でカバーできるクレジットカードもありません。
＊Global Entryは、一部クレジットカードで支払うと会員費無料になる

ちなみに、デルタ航空のマイレージメンバーの場合、以下のように年会費を半額近くまでは抑えれることができます。